2006年3月21日

ワシントンポストの記者で、イラク戦争に従軍したRick Atkinsonの In company of soldiersをまだ読んでいます。この中で、「米軍は、日常から常にカオスの連続なので、戦闘中のカオスに強い」という言葉が出てきますが、正に至言です。世界で米軍ほど、豊富かつ具体的な戦闘経験を積んだ軍隊は、世界のどこにもありません。それが強さの秘密なのです。それにしても、中東の一国を米軍が事実上占領しているという事態は、この地域の数千年の歴史でも初めてのことであり、これから何十年にわたって影響を残すに違いありません。それにしても、ブッシュ大統領の戦闘機のパイロット姿での「戦闘終結宣言」から3年が経過しようとしているのに、いまだに治安が回復せず組閣も出来ないイラクを考えると、米国は泥沼に足を踏み入れたような気がします。